G7長崎保健大臣会合の開催まで9日となりました。
今回の会合が、なぜ長崎で開かれるのか ──
過去の開催地を見ると、新型コロナ流行の中で長崎がなぜ選ばれたのか、その理由が見えてきます。
イギリス オックスフォード大学。2年前のイギリス コンウォールサミットで保健大臣会合が開かれた場所です。新型コロナの感染拡大が続いていた中、なぜここが保健大臣会合の場所として選ばれたのか。そこからは今回、長崎が会場となった理由も見えてきます。

JNNロンドン支局 岡村 佐枝子 支局長:
「猛威を振るっていたコロナについて話し合う場所としては、最適な場所であるということで、オックスフォード大学が選ばれたということですね」

イギリスの製薬大手 アストラゼネカ社製の新型コロナワクチン──
それはオックスフォード大学と共同で開発されたものでした。
当時のイギリス保健大臣 マット・ハンコック氏は「オックスフォードは、世界が健康の脅威と戦うため重要な会議を開催するのに最適な場所」と声明を発表しています。
イギリス政府にとってオックスフォードは、新型コロナと戦う上での象徴的な場所でもあったのです。

岡村 支局長:
「場所を選ぶにあたっては、どういった場所で会合を開催するかというのは意味を持ってくると思っています。どこでも良いという訳ではないということです」

日本における『西洋医学発祥の地』であり、感染症研究が盛んな “長崎大学” の存在が、今回の開催地選択の大きな理由になったとみることもできます。

岡村 支局長:
「イギリスのときの事例を踏まえて考えると、長崎という場所が日本人にとって、保健とか、感染症とかを話し合う場所として、何らかの意味があるというふうに考えてもおかしくないと思います」

新型コロナとの戦いにようやく出口が見えてきた今、長崎で開催されるG7保健大臣会合に世界の目が注がれます。