島原漁協が、おととしから本格的に養殖を始めた”有明海産のアサリ”が、このほど島原市長に贈呈されました。

純有明海産の「養殖アサリ」。
有明海で生まれたアサリの幼生を採取し、およそ2年かけて大ぶりなアサリ育てました。

島原漁協によりますと、有明海では天然アサリの漁獲量が10年前のおよそ8分の1にまで激減しているということで、おととしから漁業者の収入アップや有明海の水質改善を目指して本格的な養殖を開始。
この程、水揚げされたアサリを古川市長に贈呈しました。

古川 隆三郎 島原市長:
「おいしい。磯の塩の香りがしっかり入ってる。そして身がぷっくり、ふわっとしてる。」
去年、アサリを巡る産地偽装問題も明るみになる中、漁協では水質改善にもつながるアサリの養殖に期待を寄せています。

吉本 政信 島原漁協組合長:
「島原の新しい特産品として、周年おいしくいただけるように探っていく。アサリと合わせて、島原にはおいしいワカメもあるというのを、相乗効果で皆さんに知っていただける」

今年度は、およそ170キロの漁獲量が見込まれているということで、漁協では試験販売を重ねながら、来年度の一般発売を目指しています。