新型コロナによる経営不振で業者が撤退し、2年半にわたって空き店舗となっていた長崎市平和公園そばの『被爆者の店』の跡に今月、新店舗がオープンすることになりました。

『被爆者の店」の跡にオープンするのは、コーヒーや軽食、服飾や雑貨などを取り扱う『Blue Bronze Store』です。

長崎市内でセレクトショップを営む吉田 佳代子さんらが手掛ける店でブロンズ製の平和祈念像から店の名前が付けられました。

Blue Bronze Store 吉田佳代子さん:
「皆さんの思いや魂もあるような気がする。日常の雑貨、お茶、会話があるとそこで改めて平和を考えてもらえると思うのでそういう店作りをしたいと思う」

『被爆者の店』は1957年に貧困と差別に苦しむ被爆者の働き口としてオープン。
1999年からは外部の業者に引き継がれ、長崎被災協はテナント料を活動資金に充ててきました。

しかし新型コロナによる経営不振で2020年に業者が撤退──
同じく資金源だった『被爆講話』の依頼もコロナで激減し、被災協は深刻な資金難に陥っていました。

長崎被災協 田中 重光 会長(82):
「活動を支えていく大切な店が決まって私達本当に喜んでおります」

長崎被災協 横山 照子 副会長:
「皆さんによって生かされてきたと思います」

テナント料が途絶えた2年半の間、被災協は全国から寄せられた1千万円を超える寄付で活動を続けました。

新しい平和の拠点『Blue Bronze Store』
オープンは今月28日の予定です。