平和への思いを後世に引き継ごうと、今年100周年を迎える長崎市の城山小学校に嘉代子桜の「2世」の苗木が贈られ、児童が植樹しました。
長崎市の城山小学校で原爆の犠牲となった娘を偲んで母親が植えた嘉代子桜。

城山小学校原爆殉難者慰霊会 本田魂会長「木も寿命がある。皆さんの先輩がどうしても嘉代子桜を残したいと」
樹齢74年になる嘉代子桜を次の世代にも残そううと、慰霊会が3年前から「2世」の苗木を原木から接ぎ木して育てる取り組みを行っています。

勝井彩純さん(2年)「早く育ってほしいという願いを込めて植えたいです」
この苗木は今年100周年を迎える城山小学校に30本贈られ、児童たちが心を込めて植えました。

倉員悠さん(2年)「自分たちももっと平和を大切にしたいなと思いました」
竹下葵さん(2年)「みんながこの桜を見て平和って大切だなと思ってほしい」
慰霊会では今年、「2世」の苗木を全部で200本用意し、これから長崎市内の小中学校や県外の自治体などへ贈る予定だということです。