北海道知床半島の沖合で23日、乗客乗員26人を乗せたまま消息を絶った観光船の船長が、島原市で行われていた観光ツアーのドライバーとして働いていたことが分かりました。船長を知る関係者は「無茶をするような人ではなかった」などと話しています。

2017年に島原市で撮影された写真に豊田徳幸さんの姿がありました。23日、北海道の沖合で船長をつとめる観光船と共に消息を絶ちました。

豊田さんを知る観光事業関係者
「似た人がいるなと思って、顔写真見てね。名前一致したから、大変なことだなと思って」

23日、北海道知床半島の沖合で乗客・乗員26人を乗せたまま遭難した「KAZUI(カズワン)」。

「KAZUI」の船長で安否不明になっている豊田徳幸さんが以前、島原市で働いていたことが分かりました。

2016年8月からおよそ7か月間の期間限定で行われていた「島原ダックツアー」。水陸両用バスで周遊する観光ツアーで、水しぶきをあげてダイブする迫力を売りにしていました。



豊田さんはこのツアーで水陸両用バスのドライバーの一人として働いていたことがわかりました。


豊田さんを知る観光事業関係者
「リーダー的な役割をしていた3人のメンバー(ドライバー)がいたんですけど、点検項目とか船の色んな操縦の仕方とか(指導)していた。運転は物凄く上手で、特に水陸両用の車は海に入ったら難しいが、それも立派にこなしていた。無茶をするような人ではない。車を陸上で運転する場合でも物凄くしなやかな運転をしていた。まずない(事故を起こすこと想像できない)。なぜ北海道まで行ったのか? 一番外海の(波が)ひどい所に行ったのか…」

関係者によると豊田さんは当時、小型船舶1級や大型2種免許などを持っており、真面目な勤務態度が評価されていたということです。

11人が死亡、豊田さんを含む15人が行方不明になっている今回の事故。悪天候の中の出航を疑問視する声も上がっており、海上保安庁は業務上過失往来危険などの疑いを視野に調べを進める方針です。