長崎大学医学部では、13日、医師を目指して臨床実習へと踏み出す学生に白衣を授ける「白衣授与式」が行われました。


長崎大学 河野茂学長:
「医療っていうのはね、そんな生易しいもんじゃありません。やっぱり人から頼られるような医療従事者になるには時間がかかります。」


白衣授与式は、臨床実習に入る医学科の4年生の自覚を高める目的で行われ、およそ120人が臨みました。

法改正で今年4月からは実習中の学生も、医師の監督のもと医療行為ができるようになっていて、実習現場ではより一層の安全管理が求められます。

一方、長崎大学病院では、去年がん手術を受けた女性が退院後に死亡するなど3件の医療事故が起きています。



長崎大学医学科4年 馬場 裕太さん:
「やっぱり不安ですし、もちろん医療っていう現場は失敗は許されないんですけれども、それでも、それをサポートしてくれる先生方がいるっていうのはこの2年間しかないので、常に挑戦する気持ちで頑張りたいです」


長崎大学 池松 和哉 医学部長:
「医師としての自覚、それから医療の危険性、そういうことをより深く考えてもらえるようになるのではないかと思っております。しっかりと自覚を持って診療にあたってほしいと考えています」

臨床実習は来週から始まり、一年間で全ての診療科を回って、実践的な医療を学びます。