2022年、親会社が変わるなど激動の年を迎えた佐世保市のハウステンボス。
コロナの影響で20年度・21年度の入場者は100万人台に落ち込んでいましたが、3年ぶりに200万人台に回復。黒字化の舞台裏や2023年の戦略などについて、坂口 克彦社長に聞きました。

ハウステンボス 坂口 克彦社長:
「ウサギ年はミッフィーの年です。飛躍の年です。飛び跳ねましょう」
就任から4年目を迎えた坂口 克彦社長は、毎日歩いて、園内を巡っています。
来場者とのコミュニケーションを図りつつ、客層などを把握し次の戦略に生かすためです。

来園者の写真撮影をする坂口 社長:「はい、チューリー」

ハウステンボス 坂口 克彦社長:
「(2022年は)若年層の方、ファミリーの方にもっとハウステンボスを愛してもらいたいと思っていろんな仕掛けをやってきた」
2022年3月に開業から30年を迎えたハウステンボス。

アイドルグループHKT48を30周年宣伝大使に任命するともに、新たな施設を次々とオープンさせました。
坂口 社長:
「ファミリー向けのアトラクションが増えてきましたよね。前はファミリー向けはものすごく弱かったんです」

2022年7月にオープンした『ファンタジーフォレスト』は、小さな子供も安心して遊ばせることができます。ハウステンボスにとって本格的な子供向けの施設はこれが初めてでした。

日本初、世界にも3台しかないという3階建てのメリーゴーラウンド『スカイカルーセル』イタリア製の洒落たデザインで、一度に80人近くが楽しめるのも特徴です。
坂口 社長:
「今後たくさんのお客様に来ていただくようにですね。キャパ(収容能力)も増やして。それであまりお待ちすることもなく、楽しんでいただけるような、そんなものをどんどん作っていきたい」
2022年は新型コロナに伴う行動制限が緩和されたこともあり、2022年9月期の決算では売上高が189億円、営業利益も3年ぶりに黒字を計上しました。

HIS傘下に入ってからの入場者の推移をみると、新型コロナの影響で20年度・21年度は100万人台に落ち込んでいましたが、3年ぶりに200万人台に回復しました。
■ ここにしかない“強み” ~コロナ禍でも来園者の“目的”づくり

坂口 社長:
「矢継ぎ早にコロナの中ではあったんですけど、投資はしてきた。コロナは必ず明けますので。そうなったときに“その3年間で何をやってきたか”によって、企業の差がコロナ後にものすごく開いてくると」
コロナの時期に学んだことの1つは“徹底的に強みを活かしていく”こと。

10年連続で日本一となったイルミネーション──
※イルミネーションアワード 総合エンタテインメント部門(一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー)
今は白銀の世界として展開しています。
2023年は打ち上げ花火や人工雪を降らせることでさらにスケールアップしました。