新型コロナウイルスの治療や予防薬の開発に向けて研究が進められている天然のアミノ酸「5ーALA」について、長崎大学は臨床研究を行ったものの被験者のウイルス量が少なかったため、明らかな効果が確認できなかったと発表しました。

人の体内でも作られる天然のアミノ酸「5ーALA」については、これまで、試験管内では一定の濃度以上でウイルスの感染を抑制することを確認していました。

ところが、今回、長崎大学 北 潔教授の研究チームが『軽症・中等症患者50人を対象に特定臨床研究』を行ったところ、5ーALAを"摂取した人"と"しなかった人"とでウイルス量に差は見られなかったということです。

北教授によると被験者のウイルス量が少なかったために5―ALAが有効なのかどうかが確認できなかったということです。

長崎大学 北 潔教授

長崎大学 北 潔教授「今回(研究の)対象となった方が80%が軽症の方。5ーALAを飲んでも飲まなくても陰性になってしまう場合には差が出ません」「中等症、重症の患者さんに特化して、きっちりとダブルで(研究を)やれば(効果が)出てくる可能性はあると思っています」

一方、新型コロナの症状として挙げられる味覚・臭覚の異常や食欲に関しては5ーALAを摂取した人の方が改善が見られたということです。


研究チームでは、今後、中等症や重症の患者を中心に研究を続けることにしていて5―ALAを予防や治療に生かすことを目指しています。