「高いガソリン＝高性能」は本当か？ 鍵を握る「オクタン価」の正体

この噂の真相にせまる鍵は、ガソリンの種類を決める「オクタン価」という数値にあります。

オクタン価とは、エンジン内部で起こる「ノッキング現象（異常燃焼）」の起こしにくさを示す指標です。ノッキングが起きると、エンジンの動きが悪くなったり「カラカラ」という異音がしたりと、車に悪影響を及ぼします。

　▶ハイオク： オクタン価96以上（異常燃焼に極めて強い）
　▶レギュラー： オクタン価89以上

国内では日本工業規格（JIS）により基準が定められていて、数値が大きいほど、この現象が起こりにくくなることを表しています。

スポーツカーや高級車がハイオクを指定するのは、高性能なエンジンほど高い負荷がかかり、異常燃焼が起きやすいためです。

では、一般的なレギュラー仕様の車にハイオクを入れるとどうなるのでしょうか？