8日夜に発生した青森県東方沖を震源とする地震。 気象庁は、地震の規模について、速報段階の「気象庁マグニチュード(Mj)」を7.5、詳細な解析による「モーメントマグニチュード(Mw)」を7.4と発表しました。なぜ2つの数字が存在するのでしょうか?
「揺れの大きさ」のマグニチュード
普段、私たちが速報で目にする「Mj(気象庁マグニチュード)」は、地震計で観測した「波の振幅(揺れの大きさ)」をもとに計算します。 計算が速く、津波警報を出すためなどに欠かせない指標ですが、M8クラスの巨大地震になると、数値が頭打ちになり、本来の規模を正確に表せなくなる弱点があります。
「岩盤のズレ」そのものを測るモーメントマグニチュード
一方、モーメントマグニチュード(Mw)は、物理的な破壊の規模そのものを表す指標です。 気象庁によると、以下の計算式で求められます。
ずれ動いた部分の面積 × ずれた量 × 岩石の硬さ
つまり、地下で「どれだけ巨大な岩盤が」「どれだけ大きくズレ動いたか」を直接計算するため、巨大地震でも頭打ちせず、地震のエネルギーを正確に評価できます。








