イラン情勢をめぐり、アメリカが戦闘終結に向けた15項目の条件をイラン側に送ったと伝えられています。一方で、イランはアメリカの条件を拒否する姿勢を示し、逆に5つの条件を提示したと報じられました。

アメリカ トランプ大統領
「イランは強く合意を望んでいるが、それを口にすれば、イラン国民から殺害されるかもしれないと考えている。我々に殺害されることも恐れている」

25日演説したトランプ大統領。あらためて「イランは合意を望んでいる」と主張しました。

アメリカ中央軍 クーパー司令官
「アメリカ軍は、これまでに1万を超えるイランの軍事目標を攻撃した」

連日続く、攻撃の応酬。イラン国営メディアは25日、安全保障担当の高官が“イランはアメリカが提示した戦闘終結の条件を拒否する姿勢を示した”と明らかにしたと報じました。その上で…

イラン安全保障担当高官
「イランが自ら決断し、条件が満たされた時に戦争を終結させるだろう」

イラン側が示した条件は5つ。▼アメリカとイスラエルによる侵略・暗殺の完全停止、▼イランが再び戦争を強いられない具体的な仕組みの確立、▼損害賠償の支払いの保証、▼親イラン武装組織を含む地域のすべての戦線における戦闘終結、▼ホルムズ海峡におけるイランの主権行使への承認と保証です。

高官は、条件が受け入れられるまで「交渉は行われない」と述べたということです。

また、イランのアラグチ外相は…

イラン アラグチ外相
「交渉は行われておらず、仲介国を通じたメッセージは協議とはみなされない」

イラン側はアメリカの条件を検討しているものの、「直接対話を行う意図はない」としました。

一方、アメリカ・ホワイトハウスの報道官は「協議は続いている」と主張。その上で、イラン側に協議での合意を強く迫りました。

アメリカ レビット報道官
「イランが現実を受け入れず、今後も敗北し続けることを理解できないならば、トランプ大統領はこれまで以上に厳しい攻撃を加えるだろう」

週内にもパキスタンかトルコでの開催が検討されていると伝えられる戦闘終結に向けた協議。果たして実現するのでしょうか?

増尾聡 JNN中東支局長
「私はきのう、イランの政府当局者と直接、話をすることができた。『外交努力の最中に裏切って攻撃を仕掛けてくるのは、いつもアメリカの方だ』と強く非難し、強い不信感をにじませていた。イラン側に根強く残る、『また裏切られるのではないか』という警戒感をアメリカ側がどこまで払拭できるのか。これも協議実現に向けた一つの大きなハードルになるとみられる」