「介護保険料の払い戻しがある」などと嘘を言い、逆に金を振り込ませる手口で長崎県長与町に住む女性が現金約650万円をだまし取られる事件がありました。
犯人の男らは女性が住む町の役場職員や地方銀行の行員を名乗っており、警察はニセ電話詐欺として捜査しています。
被害にあったのは、長崎県長与町に住む無職の女性(60代)です。
警察によりますと、今月5日、女性の自宅の固定電話に長与町役場の職員を名乗る男から「介護保険料の払戻金が数年分あります」「払い戻し手続きはATMで行います」などと電話があり、長崎県の地方銀行である十八親和銀行の「ノムラ」を名乗る男を紹介されました。
これを信じた女性は、電話を受けた当日と翌日に町内の商業施設に設置されたATMコーナーを訪れ、「ノムラ」の指示に従いキャッシュカードを使ってATMを操作。

すると、女性名義の口座から男らが管理する複数の金融機関の口座に7回に分けて現金合計約650万円が振り込まれ、だまし取られたということです。
通帳を確認した女性が、残高が減っていることを不審に思い警察に通報して被害が発覚しました。
女性は「防犯カメラであなたの動きを見ているなどと言われ、自分の状況とリンクしていたため信じてしまった」などと話しているということです。

長崎県内では今月に入り還付金名目の詐欺事件が急増していることから、警察は「還付金(払戻金)があるからATMで手続きを」と言われたら詐欺だとして、電話でお金の話をされたら必ず家族や警察に相談するよう呼びかけています。








