発見!「甲虫の翅」と「昆虫の腹部」

今回、福井県立大学や長崎市恐竜博物館などの共同研究チームが発表したのは、長崎市と熊本県上天草市で発見された2つの昆虫化石です。

昆虫化石の産出地 
画像提供:福井県立大学恐竜学部/福井県立恐竜博物館

長崎県長崎市の甲虫目の翅化石 
画像提供:福井県立大学恐竜学部/福井県立恐竜博物館/長崎市恐竜博物館

【長崎市の化石】:甲虫目の翅(はね)
2017年5月、長崎市と福井県立恐竜博物館の共同調査で、市内の三ツ瀬層(約8,000万年前)から発見されました 。化石は長さ約10.92mm、幅約6.63mmで、ほぼ完全な甲虫の左の鞘翅(さやばね)です 。表面には小さな気泡のような模様が確認できます。

熊本県上天草市の昆虫類の腹部化石 
画像提供:福井県立大学恐竜学部/福井県立恐竜博物館/天草市立御所浦恐竜の島博物館

【熊本県上天草市の化石】:昆虫類の腹部
2007年10月、熊本県氷川町の山田良二氏が発見し、博物館に寄贈したものです 。地層は姫浦層群樋の島層(約8,500万年前)で、化石は長さ約6.18mm 。5つの体節が保存されており、ややずんぐりした形などから、甲虫目やカメムシ目に似ているとされています 。