長崎県長与町の高校では30日までの3日間、マイナンバーカードの交付率向上のため高校生を対象に臨時で申請会場が設けられました。

マイナンバーカードの出張申請が行われたのは長与町の北陽台高校です。

マイナンバーカードをめぐっては、国が今年度中にほぼ全ての国民への普及を目指しているほか、2024年秋には健康保険証との一体化が発表されています。


今回、高校に申請会場が設けられた理由について長与町住民環境課の木須 美樹 課長補佐は「高校生が部活や補習などでなかなか役場に来庁することができないという声があるため」としています。

カードを発行するには、“申請”か“受け取り”の際に、役場などで職員が本人確認を行う必要があります。
その手間を省くために今回、高校に職員が出向いて手続きが行われました。

北陽台高校では3日間で26人の生徒が申請を行いました。
申請した1年生は「保険証の制度が変わるようなこと聞いているので家族と相談して申請した」
また大学受験を控えた3年生は「今は模試や学校の授業が土曜日にもあったりするので簡単でよかった」と話していました。

県内のマイナンバーカード交付率は10月末時点で49.9%で、全国平均を1.2ポイント下回っており、九州では沖縄に次いで2番目に低くなっています。

長崎県内自治体の10月末現在の『マイナンバーカード交付率』は──
1位が波佐見町で63.6%。2位が大村市で61%です。
県全体では49.9%と半分ほどに留まっています。
国は今年度中にほぼ全ての国民にカードを普及させたい考えで、カードの取得などで最大2万円分のポイントが還元される『マイナポイント第2弾』を実施するなどして普及を急いでいます。