長崎県内は29日、暖かい空気の流れ込みで夏日に近い気温となりましたが、30日からは寒気の影響で急激に気温が下がる見込みです。

長崎地方気象台によりますと、29日は対馬海峡に進んだ低気圧に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、大気の状態が不安定となっています。

外海では波が高くなり、長崎と五島を結ぶジェットフォイルなどで午後の便にかけて欠航が相次ぎました。
■ 30日の最高気温は29日より10度以上低く
29日は島原や大村などでは夏日一歩手前の24度前後まで気温が上がりましたが、前線が通過した後は、県内では北よりの風がやや強く吹き、寒気も流れ込んで一気に気温が下がる見込みです。
長崎県内各地の30日の最高気温は、29日より10度以上低く、12度前後までしか上がらず、30日の夜はさらに冷え込む予想となっています。

平地 真菜 気象予報士:
29日雨をもたらした低気圧が対馬海峡を通過していきました。この影響で県内は雨となりました。

低気圧には反時計回りに風が吹き込んでいます。このため低気圧の南側にあった長崎には暖かい空気が流れ込み、この影響で暖かくなりました。


上空の寒気と暖気を重ねてみてもその様子がわかります。

これが30日になりますと、低気圧が東へと離れ、同時に温かい空気も抜けていきます。一方で大陸からは強い寒気が流れ込んできますので、29日とは空気が一気にガラッと変わりそうです。

30日の気温の変化を見ていくと、最高気温を観測するのは午前0時頃で、朝からも気温が下がり続け、夕方からは『10度を下回る気温』が予想されています。
北風も強いので30日の夜はダウンコートなど暖かい服装で過ごしてください。