もう一つの顔―おもかげ復元納棺師

宇宙人と一緒に写真を撮っていた浦さんのもとに、1本の電話が入った。突然、浦さんの顔に緊張が走る。向かった先は、家族が息を引き取ったという家族のもとだった。

“宇宙人の創造主”の浦さんのもう一つの顔。
それは、納棺師だ。独学で身に着けた「エンゼルケア」で故人をおくる、おもかげ復元納棺師。

「エンゼルケア」とは、亡くなった人の顔を整え、安らかな姿で見送れるようにする技術だ。

浦善範さん(45):
「口が開いてると乾燥や匂いが出るので、綿を少しずつ詰めて自然に閉じるようにするんです」

「これから生きる力になりました」
「浦君がきれいにしてくれたから、いい思い出しか残らない」
―そんな感謝の言葉が、納棺師としての浦さんを支えているという。