長崎市の出島の整備について話し合う専門家の審議会は24日、出島和蘭商館跡を国の史跡から「特別史跡」に昇格させることなど6つの提言を市長に行いました。
提言したのは、長崎市の出島史跡整備審議会です。国指定史跡の出島和蘭商館跡は1996年に本格的な復元事業がスタート。現在は、出島南側の中央部で第4期復元整備事業が進んでいて、2028年の公開を目指しています。
ただ建物の復元から20年以上が経過し、中には経過劣化が進んだものもあることから審議会ではことし3月出島の保護のため、学術上の価値が特に高い「特別史跡」に昇格させることなど6つの提言をまとめました。
長崎市出島史跡整備審議会・姫野順一会長「国宝級ということになるレベルなんですけれども、特別史跡というものにバージョンアップする。学びながら一方で、楽しみながらという施設になっていかなければならない」
提言に対し長崎市は2027年度末までに総括報告書を完成させ、特別史跡に指定するよう国に意見具申するということです。