雲仙・普賢岳の噴火活動でできた「平成新山」の一般登山について検討する委員会の初会合が、23日行われました。

およそ1億立方メートルの溶岩が固まってできた「平成新山」は、崩壊のおそれがあるとして火口周辺が「警戒区域」に指定され一般の立ち入りは制限されています。一方、火山活動が落ち着いていることから地元の自治体や研究者らによる「小委員会」が設置され、登山ルートの開放について検討が始まりました。

九州大学 清水洋名誉教授
「観察ツアー的なものも将来的には検討してもいいのではないか。」

島原市 古川隆三郎市長
「仮に開放するとしたら現状の岩のままのガラガラ足場でいいのか。」

委員からは観光資源としての魅力を評価する意見が上がりました。

雲仙岳災害記念館 杉本伸一館長
「みなさんが感じているのは、安全面をまず確保すべきだということ。限定的にでも登れるようになれば価値があるのではと思います。」

小委員会は、来年3月までにあと2回行われ、11月には現地の視察も予定しています。