長崎県佐世保市の老舗デパート、佐世保玉屋一帯の再開発計画を進めていた準備組合が結論を出せないまま今月解散しました。

佐世保玉屋の田中丸弘子社長は建て替え計画を一旦断念し、現在の建物を使い現状のまま営業を継続することを18日発表しました。

佐世保玉屋・田中丸弘子社長「今の形、今の場所のまま、営業を続けていくということを決定いたしましたので」

佐世保玉屋一帯の再開発に向けて活動してきた「栄・湊地区市街地再開発準備組合」の理事長で佐世保玉屋の田中丸弘子社長。

今月12日に組合が解散したことを明らかにし、建て替えを視野に入れた再開発を一旦断念する方針を示しました。

理由について、田中丸社長は建築資材高騰などを挙げています。

佐世保玉屋・田中丸弘子社長「きちんとした計画を一度作成したことがございましてそれが基準になるんですけども、そこから言って事業費の高騰が本当にもう高騰がありまして事業計画が成り立たないということで」

佐世保玉屋の建物は老朽化が問題となっており、現在、地上9階建ての建物の一階部分だけを使い法律の基準を下回る売り場面積に縮小して営業を続けていました。

佐世保玉屋・田中丸弘子社長「テナントさんに入っていただいたり、もっと街中の賑わいのためにお役にたちたいと」

佐世保玉屋は今月30日で一旦閉館し、別の建物で営業を継続する計画も立てていましたが、田中丸社長によりますとこの予定も白紙に戻し、当面は現在の建物を使って現状のまま営業を続けるということです。