ついつい食べすぎたり飲みすぎたりしてしまいがちな年末年始。胃腸に優しくて美味しい、簡単・時短で見た目もきれい、そんな食卓を叶えてくれる「まぜごはん」レシピを発信している「お米料理研究家」に、疲れた胃腸におすすめのレシピを聞いた。

1000レシピを生んだ母の愛

長崎県諫早市在住のお米料理研究家・久保千春さん。娘の野菜嫌いをきっかけに始めた「まぜごはん」作りをインスタグラム(@mainichimazegohan)で走んしています。5年以上の発信で1000を超えるレシピを確立。「日常のなかに楽しみを見つけること」をモットーに、家庭で実践できる簡単レシピを追求しています。

まぜごはんの黄金法則:旨味の掛け算で美味しさ倍増

お米料理研究家・久保千春さん:
「食材のかけ合わせが鍵です。美味しい組み合わせがあります。レシピを試行錯誤するなかで発見しました」

久保さんが語るまぜごはん成功の鍵は、食材の組み合わせにあります。旨味成分を掛け合わせることで生まれる相乗効果。さらに、米の種類を変えることで味わいの幅が広がると言います。

お米料理研究家・久保千春さん:
「例えば、旨味成分が入ってる鰹出汁やツナ・昆布と、違った旨味のグルタミン酸やイノシン酸を掛け合わせると、旨みの相乗効果で旨みが倍増すると考えています。食材にあわせて、白米・穀米・もち麦・黒米などお米を変えるのもより美味しくする秘訣です。味付けはシンプルに!電子レンジをフル活用することで時短にも繋がります」

【年末年始の胃休めレシピ】優しい味わいの雑炊編

お米料理研究家・久保千春さん:
「香味野菜×たんぱく質で美味しくなります。少ない食材でも、旨味をかけ合わせることで手を掛けた味わいに」

1、春菊しらす豆腐雑炊雑炊
【材料(2人分)】
・春菊:お好みで
・米:ごはん茶碗2杯
・昆布:2枚
・絹豆腐:1丁(できるだけ柔らかめのお豆腐で作ると美味しく出来ます)
・しらす:お好みで
・塩:小さじ2

【つくりかた】
(1)鍋に400ccの水と昆布を入れて、1時間おいておく。昆布を取り出し、冷や飯を入れて火をかける。お米が柔らかくなったら、刻み春菊を入れ、ひと混ぜ。男前豆腐を入れてかき混ぜ、塩を入れて味を整える。
(2)(1)にしらすを乗せたら完成
味はきざみ塩で調整を!

2、とろとろ玉ねぎ洋風たまご雑炊
【材料(1人分)】
・玉ねぎ:1個
・米:ごはん茶碗1杯
・コンソメ顆粒:大さじ1
・卵:1個
・塩:小さじ1/2
・水:250cc
・ニンニクチューブ:1㌢弱

【つくりかた】
(1)鍋に200ccの水を入れて、冷や飯、スライス玉ねぎを入れて火をかける
(2)玉ねぎがとろとろ&お米が柔らかくなったら、コンソメ顆粒・ニンニクチューブ・塩を入れる
(3)(2)に溶き卵を入れて、さっと火を通せば完成
お好みで黒胡椒かけても◎味は塩で調整を!