デジタル時代の波に押され、年賀状を出す人が年々減少しています。「年賀状じまい」という言葉も聞かれる中、街や企業の声、日本郵便の対策、文具店の現状を通して「年賀状のいま」を探ります。消えゆく年賀状文化に寂しさを感じる一方、新たな形でつながりを続ける可能性も見えてきました。あなたは今年、年賀状を出しますか?(2024年12月の記事です)

【住吉アナウンサー(以下:住)】長崎の暮らし経済ウイークリーオピニオン今週も平家達史NBC論説委員(以下:平)とお伝えします。今回のテーマは「どうなる?今どきの年賀状事情」です。

【住】ことしも残り1か月を切りました。年賀状の準備に入る時期になっていますが、「どうなる?」というのは年賀状を出す人が減っている現状を指しているわけですね。

【平】はい。近年では「年賀状じまい」という言葉も注目されています。
まずは、今年も年賀状を出すのかどうか、そして出さないのであれば理由は何なのか、街の声を聞きました。

街頭の声
【年賀状出します派】
「年賀状出しますよ年賀状だけでしかやり取りしない人も結構いるんで」「年賀状でああこういう状態なんだっていう一言が添えてあるだけでも安心しますし」
「やっぱり年賀状って嬉しいですもんね下手でも手書き」

【毎年出してるけど…派】
「毎年出してるんですけど高くなりましたね」
「とにかく郵便物が上がったということで年賀状じまいですかね。そちらの方に少しずつはなっていくんだろうとは思います」
「何年か前に友達から年賀状じまいをしますっていうお便りをいただいてああもうそろそろそういう時代なんだなと」
「仲いい友達ぐらいですもうLINEとかであいさつできるから」
「お世話になった方には出そうかなと思ってますけれど時間がかかってしまうというのと最近のことを考えてコストもかかってしまうし」

【デジタル移行派】
「2~3年前ぐらいまでは出してたかなってSNSに写真載せて一気に」「インスタとかSNS系がもう主になってしまったので」
「メールがもう多くなりました」「今の時代に合ったスタイルっていうのがデジタルなので」

【平】インタビューで出てきた「年賀状を出さない理由」や「年賀状じまいを検討している理由」はー
●書くのに時間がかかる
●制作費や郵便料金のコストがかかる
●メッセージアプリやメール・SNS等で代用できる
●ことし10月の郵便料金値上げ
などがありました。