開館からことしで19年を迎えた国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の入館者が、14日、200万人を達成しました。

被爆者を追悼し、平和への祈りを捧げる場として2003年に開館した追悼平和祈念館。

神戸市から旅行で来ていた李 坤明さんと息子の松本 太樹さんが14日きょう200万人目の来館者となり、原爆の写真集などの記念品が贈られました。

松本 太樹さん:
「すぐそばに、悲惨な現状などを感じられて、また改めて(原爆・平和について)考え直したいなって思えるような、身が引き締まるような感じにすごくなりました」

祈念館には19万2310人の死没者名簿が奉安されていて、被爆者の手記や証言映像などが平和の尊さを来館者に訴えます。

来館者数はコロナ前と比べおよそ半分に減りましたが、祈念館では今後、国外も含めた来館者の回復を見込んでいて、被爆者の思いを広く伝え続けたいとしています。