今月、開業する西九州新幹線で、事故や災害などが起きた場合に備え、2日、JR九州が新幹線かもめの車両を軌道上で緊急停止させて訓練を行いました。


訓練は実際に新幹線「かもめ」の車両を走行させて行われ──
・大地震が発生した場合の避難誘導訓練
・急病人の搬送訓練
・列車が故障した場合の乗り換え訓練が行われました。
乗務員アナウンス(訓練):
「ただ今、停電が発生しております。そのため当新幹線は、これより緊急停車いたします」

訓練にはJR九州の社員と佐賀・長崎の警察と消防、合わせておよそ165人が参加。

車掌「お客様大丈夫ですか?」

急病人が出た場合の搬送手順の確認です。
車両内にDMAT(災害派遣医療チーム)を誘導して、手当ての優先順位をつけるトリアージを行い、最寄りの嬉野温泉駅まで徒歩で搬送します。

このほか車両が故障した際に、救援列車に乗り換える訓練も行われました。
乗り換える際は、1編成に3つ備えられている長さ175センチの渡り板を使います。

車掌「お待たせいたしました。こちら4号車のお席にご移動頂きます」

JR九州 福永 嘉之 鉄道事業本部長:
「色んな連携の確認がしっかりできたのではないかと思います。
特に佐賀・長崎の両県警・消防の皆様と一緒になって訓練ができたことは非常に収穫があった。
お客様が一番不安になるのは、”これからどうなるんだろうか” ということだと思いますので、その辺りをしっかり伝えていけるように繰り返し反省・振り返り等しながらしっかり取り組んで参りたい」

JR九州では今後、開業までに警察・消防と合同で長崎駅や新大村駅などでのテロ対策訓練を予定しています。








