ことし最も大きく見える満月、いわゆる「スーパームーン」が11月5日(水)の夜に見られます。「スーパームーンの見頃は何時?」「なぜ大きく見えるの?」観測のベストタイミングや仕組みを紹介します。
満月は11月5日午後10時19分
月が最も丸くなる「満月」の瞬間は、2025年11月5日(水)午後10時19分です。
月が地球に最も近づく「近地点」を通過するのは、日付が変わった6日(木)の7時27分。満月になるタイミングと、地球への最接近のタイミングが非常に近いため、5日の夜は「スーパームーン」を観測する絶好のチャンスとなります。
「スーパームーン」とは?

月の軌道はきれいな円ではなく「楕円形」をしているため、地球と月との距離は常に変化しています。
「満月」のタイミングと、「近地点」通過のタイミングが近いことで、地球から見える月が通常よりも大きく明るく輝きます。これがスーパームーンの正体です。
「最小の満月」と比べると14%も大きい!

2025年の間で、地球から最も遠い満月は4月13日に見られました。
11月5日のスーパームーンは、その4月の満月と比べて、見かけの大きさ(視直径)が約14パーセントも大きく見えます。
宇宙に興味を持つ「きっかけ」に

最近よく聞かれる「スーパームーン」という言葉ですが、実は天文学の世界で明確に定義された用語ではありません。
国立天文台はスーパームーンについて、宇宙に興味を持つきっかけにして欲しいとしています。秋の夜長、2025年で最もパワフルに輝く特別な満月をゆっくりと見上げてみてはいかがでしょうか。
※記事の画像は2020年4月のスーパームーン(【画像を見る】から)

 
   
   
  






