平地 真菜 気象予報士:
台風11号は次のフェーズへと移っているようです。
雲の様子を見ていきます。

台風11号はかなり『コンパクトな形』が特徴なんです。
南の海上に、次の台風となると予想されていた雲の塊(渦)が見えます。

住吉 光 キャスター:
これが一つになっているように見えますね?
平地:
この雲の塊は「次の台風(12号)には発達しない」という見通しに変わりまして、少しずつ台風11号に吸収されるような形になっています。
これに伴って、コンパクトだった台風11号が、少し大きくなって、”影響が広い範囲”に及ぶ恐れがあります。

住吉:
台風が大きくなると『勢力』も強くなるんですか?
平地:
『台風の勢力』というのは中心付近の”最大風速”で決まっています。『大きさ』は、”強風域 = 風速15m 以上の風が吹く範囲” を言っていますので、台風11号は『大きさ』は、大きくなる可能性はありますが、『勢力』は、今のまま(維持)となりそうです。

今後の『勢力』と『動き』を見ていきましょう。

現在は『猛烈な勢力』となっていますが、この後、明日にも進行方向が北寄りに変えて、北上してくる見込みです。
台風の勢力は、海面水温が高い所からの”水蒸気の供給”が影響しますので、北に上がるにつれて”衰えていく見込み”です。
ただ明後日、長崎県付近に近づくときには「非常に強い」と予想されますので、来週月曜日頃から影響が出はじめる恐れがあります。

さらに台風は『進路の右側(東側)が風が強まる』とされますので、予報円の中心を通った場合、長崎県は台風の右側(東側)に入る恐れがありますので、風が強くなりそうです。

住吉:
影響は来週月曜日から強く出そうです。早めの準備お願いします。
週末に備えをしておきたいですね 。