「たまげました。まだ1週間たってないんですよ。結果的にはしごを外されたような気がする…約束を信じて頑張るしかないけど…」

8月9日の長崎原爆の日、岸田総理大臣に「被爆体験者」の救済を直接迫った平野伸人さんは、岸田総理が自民党総裁選に立候補しない意向を示したことに、戸惑いの声を上げました。

総理との約束

「被爆体験者は被爆者じゃないんですか!?」
その声は、岸田総理大臣が「締めくくり」の言葉を述べた直後、総理に向けて投げかけられました。

「被爆体験者」とは、1945年8月9日にアメリカ軍が長崎市に原子爆弾を投下した時、爆心地から半径12キロ圏内のうち「被爆地域」には含まれていない場所にいた人たちのことです。国が作り出した呼び名で、原爆放射線の影響はないとされる一方、被爆体験のトラウマに起因した精神疾患に関わる健康影響は認められていて医療費が助成されています。

「岩永さんの声が聞こえないんですか?首相の声を言ってください。被爆者でしょ被爆体験者は!どう考えたって被爆者じゃないですか!」

被爆体験者は、原爆の炸裂で拡散された放射性微粒子の中で生活したことで被爆し、様々な健康被害を受けてきたと訴えており、平野さんは当事者らが描いた絵を掲げ「被爆体験者は被爆者だ」と総理に訴えました。