■ 中村家の消息を求め“平和祈念館”へ

77年ぶりに中村家の足跡を辿ります。
わずかな手がかりは、原爆が投下された日に初めて知った”叔母の名前”のみ──
祖父:「中村ね……えっと… サダ!」
岸アナ:「サダさん?」
祖父:「サダ」

『中村サダ』さんの行方を捜すため、長崎原爆死没者追悼平和祈念館へ。

祖父:「あ!」
遺影が出てきました──

この方が、あの日、訪ねた叔母なのか?

岸アナ:
「37歳で被爆しとって、城山一丁目で被爆しとる…主婦」
祖父:「お、主婦?」
岸アナ:「このお顔は?見覚えある?」
祖父:「全然…1回しか会うたことなかとやけん」
併せて出てきたのが、サダさんと同じ住所で登録のあった中村 村市さんです。

祖父:
「村市!なんか聞いたことあんな…記憶に。村市とか…軍人やろが?」
岸アナ:「(そう)軍人」
祖父:「間違いなか、こん人たち」

叔母と確信した中村サダさんは、被爆からおよそ1か月後に亡くなっていたことがわかりました。
祖父:「(サダさんの)子ども(の名前)はわからんね?」