ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。
NBCライブラリーに残る映像で振り返ります。

来年で開業110年を迎える長崎電気軌道は1915(大正4)年開業です。
昔も今も長崎市民の日常の交通手段として活躍しています。

また全国各地の路面電車として走っていた《レトロな車両》が、今も現役で走っていることでも知られています。

便利な一日乗車券もあり、購入すると大人は700円、子供が350円で乗り放題です。最近では海外からの観光客も長崎観光に利用しており、昼間は様々な国からのインバウンド客で賑わっています。

今回ご紹介するのは、1984(昭和59)年に路面電車の運賃が値上げされたニュースです。

長崎市内を運行する路面電車の運賃は《どこまで乗っても一律料金》が売りです。その運賃が100円に値上げされたのは1984(昭和59)年6月でした。

子供は据え置きの50円、大人はそれまでの90円から10円アップ。この日から長崎の電車は《どこまで乗っても100円》になりました。

回数券は90円綴りから100円綴りに変わり、運賃箱の表示も改められました。

この頃の運賃箱はレトロな手動式でした。

1969(昭和44)年当時の運賃は大人25円、子供15円。それから15年後のこの年、運賃は4倍になりました。

当時の利用客にインタビューしたところ、「値上げはやむを得ない」などと肯定的な声が多く、否定的な意見はあまり聞かれませんでした。

その後、長崎の路面電車の運賃は100円に据え置きの時代が、なんと25年間続きましたが、2009(平成21)年に120円へ、2019年(令和元)年には140円へ値上げされ、現在に至っています。

長崎の路面電車は今も“一律料金”「どこまで乗っても140円」です!

放送局が撮影した 長崎の映像(動画)を配信している『ユウガク』より