NIBOSHIは世界に誇れる“完全食”

網エコタワシは地元や首都圏などで毎月1,500個の売上があるそうです。また煮干しをエサに混ぜて育てたサバ=《ニボサバ》の養殖を2年前から始めました。

竹下社長:
「脂分が多くて煮干しには向かないやつを選別して抜いたやつを(巻き網にかかった)サバのエサで与えたら、それで結構太ったんですよね。それがきっかけで。煮干しを食べたサバってことで《ニボサバ》って名前をつけて」

煮干しとしては大きすぎたり、脂分が多すぎたりして商品にはならないカタクチイワシを活用しています。生け簀でおよそ2万3,500匹のニボサバを養殖し、主に地元の旅館などに販売しています。

竹下社長:
「(煮干しは)常温保存が効いて、栄養はカルシウム・たんぱく質が豊富で完璧。煮干しは世界に誇れる完全食。
『世界煮干しサミット』が海外で何年後かにできるように進化していけばいいなとは思いますけどね。楽しみながらやるっていうのが長続きするんじゃないかなと思います」

【住】次々に出てくる活性化策がすごいですね!
【平】将来の「煮干し」関連業者のために、自らが動き、全国の同業者に呼びかける姿勢に頭が下がります。竹下社長は「NIBOSHI」を世界共通語にしたいと意気込んでおられます。長崎発の取り組みが、全国を巻き込み、注目を集めているのは、喜ばしいことだと思います。
目先のことだけでなく、将来のことを考えて行動されているこの取り組みは、煮干し業界だけでなく、全国に誇れるものを持つ長崎の他の業界の参考になる取り組みだと思います。今後の煮干し業界の取り組みに期待したいと思います。