平和活動を日常の一部に変えたい

One Young Worldの分科会として開かれる平和フォーラムに向けた準備が長崎市で進んでいます。

事務局の林田光弘さんは長崎大学核兵器廃絶研究センターの客員研究員です。学生時代は高校生一万人署名活動をはじめ平和活動に励んできました。

One Young World長崎協議会事務局 林田光弘さん:
「よく平和活動をしてる人だっていうふうに外の人から周りから言われるし、自分もそう自認してるんですけど、やっぱり政治的なことも含めて《平和活動を日常の自分の生活の一部》にしていかないと、本当の意味で根付いていかないんじゃないかなっていう感覚はずっとあって」

One Young Worldアンバサダー 平原依文さん:
「中国、韓国、台湾、香港の人をやっぱり入れたいなって思っていて。そのセッションが全部入るようにしたいなって思ってて。やっぱりアジアの中でも全然話せていない。話し合えてない」

専門家だけではなく学生も社会人も誰でも参加できるのがこのフォーラムの特徴。
フォーラムを運営する林田さんは平和活動を「特別なもの」から「誰もが常に取り組むもの」へと変えたいと話します。

林田光弘さん:
「一人一人の生き方といいますか、過ごし方みたいなものが今本当に問われている時期だなと思って。今回のPeace - preneur Forum っていうのを通じて、被爆地、長崎で生きる・生き方みたいなものに向き合うような機会になるといいなっていうのは感じてますね」
異なるルーツ 背景を持つ人々の熱い議論で《新しいことが起きる》

長崎でのフォーラムの開催は《平和都市としてのまちの盛り上がり》と《若者たちの意識向上》が期待されています。

One Young World Japan Committee・大久保公人委員長:
「将来を担う次世代による国際都市、それが長崎なんだと。そして平和のハブ都市であると。“ピースバレー(平和活動の集合体)”と呼ばれるほどの長崎の新たなブランディング。そしてそのこと自体がシビックプライド(郷土愛)の醸成に繋がる」
来月10日のフォーラム 1日目は前夜祭として長崎の料理や夜景、伝統芸能で参加者をもてなします。
2日目は国連の中満泉事務次長や「WEリーグ」チェアの高田春奈さんらが登壇。
3日目は参加者同士で意見交換を行いそれぞれの考えを深める予定です。
※高田さんの高の漢字は正しくは髙(はしごたか)

林田光弘さん:
「自分たちの事業のあり方であったりだとか、今後のアップデートの仕方について世界の若者たちと議論することで、もしかしたら企業の新規事業だったりだとか、新しいプロジェクトが生まれるきっかけになるかもしれない。
参加者が1人でも多くの人と繋がる。そのための場作りをするっていうことが、自分でできることかなと思うのでそこを精一杯やりたいなと思う」

長崎を若者の平和活動の拠点に──異なるルーツ、背景を持つ人々同士の熱い議論で《新しいことが起きる》という化学反応が期待されます。
フォーラム開催まであと1か月です。