国土交通省が土地の取引価格の指標となる地価を公示し、長崎県内の平均地価は、住宅地や商業地、工業地など全用途で前の年より上昇率が拡大しました。

このうち県内住宅地の1平方メートル当たりの平均価格は去年より1,000円高い、4万3,900円で上昇率は0.9%、去年と比べ0.3ポイント高くなりました。

ベッドタウンである長与町や時津町、佐々町などで上昇が続いています。

住宅地で最も価格が高かったのは22年連続、長崎市上西山町で1平方メートル当たり28万9千円でした。

また、商業地の平均地価の上昇率は1.1%で去年と比べ0.3ポイント上昇。
なかでも建設が進む「長崎スタジアムシティ」と「JR長崎駅」の中間に位置する長崎市宝町の地価は去年のプラス5.4%で、2年連続で最も高い上昇率となりました。

調査した不動産鑑定士は「人口減少が叫ばれるなかで、県外のデベロッパーによる長崎駅周辺の土地の購入が今後も続くかどうか。地価に与える影響を注視する必要がある」と分析しています。