久富:
また、避難のきっかけとなるのが、気象庁が発表する『防災気象情報』です。
市民はどのような情報を知りたいのか?街の声を聞きました。

豪雨災害の恐れがある場合、どんな情報を参考にしているのでしょうか?

男性:
雨雲レーダーを見ながら、いつが一番ひどいかなとかは見ています
女性:
時間ごとに雨と雲の動き、それから近頃、覚えた線状降水帯ですか
男性:
線状降水帯の情報も出ているので、それが実家の所にかかっていないかどうかとか
男性:
台風情報とかあんなやつ。台風の風が一番気になる。

また防災情報を集める手段は様々でした。

男性:
いつもラジオを聴いているし、そこから情報は入ってくる
女性:
天気予報のアプリを入れていると(雨量の)数値が来るので、そういったので
女性:
外に出ているときにはネット(スマホ)で、家にいるときはテレビが私の場合は多いですね。

■ 市民は豪雨災害時、どのような情報を知りたいか?

久富:
NBCは今回、松尾さんと共同でアンケートを行い、市民がどのような情報を求めているのかを調べました。その結果がこちらです。
松尾さん:
みなさんが知りたがっている情報として、一番多いのは「雨の現状と今後の見通し
次に『避難に必要性があるのかどうか
それから『河川水位の現状や予測
あるいは『気象庁の警報』こういった情報を皆さん必要だと思ってらっしゃる。
それが提供できているかどうかが大事ですよね。

さらに40年前、長崎水害後に、私がいる東京大学の研究室が、何が役に立ったかを聞いたんですよ。驚くことに当時は半数がラジオなんです。
久富:
圧倒的ですね。
松尾さん:
停電でテレビが見られなかった。ということもあると思うんですよ。皆さん、ラジオから多くの情報を得ていたということですね。
じゃ、いまはどうなのかというと、テレビが8割強ですね。インターネットが7割弱スマートフォンが5割気象台のホームページと続きます。
NBCはラジオとテレビ両方持っている。災害の時には使えない手段もあるわけですから、様々な手段で情報を提供していく。そういう意味では、NBCはもっと頑張れということです。
久富:
我々もしっかり情報発信をしていく必要があると、このアンケート結果を見て強く思いました。