13年前の1月26日、霧島連山の新燃岳で本格的なマグマ噴火が発生しました。
当時のことを知らない世代も増える中、宮崎県高原町内の学校では、噴火の歴史を伝えていくための授業が行われました。

2011年1月26日にマグマ噴火を起こした新燃岳。
大量の噴石のほか、広い範囲に火山灰が降り、高原町内で500世帯余りに避難勧告が出されました。

噴火から13年。
高原町では、1月26日を「新燃岳を考える日」と定めていて、26日は、町内の小中学校で防災授業や避難訓練が行われました。

このうち、広原小学校では、全校生徒およそ50人が、当時、小学校でも火山灰や噴石による被害があったことを学びました。

このあと、噴火を想定した訓練が行われ、児童たちはヘルメットを着用して体育館に避難しました。

(児童)
「怖くてすごかった。いつ災害が起きるかもしれないので日ごろ気を付けたい」
「灰とかがたくさん降っていて、火も出ていて、怖かった。先生とか大人の話を聞いて静かに行動しようと思った」

新燃岳の噴火を知らない世代が増える中、高原町ではこうした防災教育を通して噴火の歴史を風化させないようにするとともに、防災意識の向上を図りたいとしています。