戦時中、宮崎県日之影町と延岡市北方町にまたがる旧・槇峰鉱山に強制連行され過酷な労働で亡くなった中国人労働者の慰霊祭がありました。
槇峰鉱山では、太平洋戦争中、多くの中国人が強制連行され、過酷な労働でおよそ80人が亡くなりました。
21日、日之影町で行われた慰霊祭には、中国人労働者の遺族7人を含むおよそ80人が出席。遺族の代表が慰霊碑に花を手向け、手を合わせました。
また、中国の駐福岡総領事館から韓 斌 政治部長が出席し、「この歴史を真摯に受け止め、共に地域繁栄、平和に寄与していきましょう」とあいさつしました。
(曾祖父が槇峰鉱山で強制労働 肖 建永 さん)
「ここに立って思い浮かぶのは、戦争が起きると一番苦労するのはやはり一般の人、一般の市民、国民なので、これからは二度と戦争が起きないことを祈っている」
強制労働をめぐっては、鉱山を所有していた旧三菱鉱業、現在の三菱マテリアルと元中国人労働者側の間で、2016年に和解が成立しています。