今月、宮崎県延岡市北川町の農道で穴が空く被害が複数見つかりました。
道路にできた謎の穴。何が原因なのでしょうか。
道路のコンクリートを吹き飛ばすように空いた穴。
こちらは、厚さおよそ15センチのコンクリートが壊れています。
この被害は、今月19日朝、延岡市北川町の川坂地区の農道で確認され、道路の穴はおよそ100メートルの間に12か所できていました。
(家田・川坂地区環境保全会 佐藤友一郎代表)
「何が起こったんだと(Q.こんなこと初めて?)もちろん初めて」
見つけたのは、家田(えだ)・川坂地区環境保全会の佐藤友一郎代表です。
農道の周辺では、今月18日から19日の明け方にかけて落雷が相次いでいたため、佐藤さんは、次のように推測しています。
(家田・川坂地区環境保全会 佐藤友一郎代表)
「たぶん、(周辺への)落雷による電圧伝導で、この100メートルの範囲内に電気が通ったのではないかと。そこで水分の多いところで水蒸気爆発を起こしたんじゃなかろうかと」
この農道は、佐藤さんが地元の有志と整備したもので、コンクリートの下には、強度を増すために金網が敷かれてます。
農道は周辺の人が利用するほか、秋には、多くの人が道路沿いのコスモス畑を見に訪れるため、佐藤さんは対策の必要性を感じています。
(家田・川坂地区環境保全会 佐藤友一郎代表)
「何かの伝導できたのならば、そこに絶縁体をいれるとか、そういう対策は絶対やらないといけないなということで、行政を含めて、いま、お願いをしているところであります」
こうした被害は全国でも珍しく、延岡市北川総合支所では「少なくとも、ここ10年は、確認されていない」としています。
農道では、29日から補修工事が行われます。