台風6号の特徴や、これから、特に注意が必要な点について、MRTの野田俊一郎 気象予報士の解説です。
野田俊一郎 気象予報士
台風は、きのうもお伝えしましたけれども、中心の外側、強風域の中、暴風域の外側にもたくさん発達した雨雲がありまして、こういった雨雲が流れ込みますので、台風が離れたところを通っても、発達した雨雲がかかりやすくなる恐れがあります。

このあと、台風はあすにかけて九州の西に進みますが、引き続き、ジョギング並みから自転車並みくらいのスピードで北上しますので、長い時間、県内にこういった雨雲がかかりやすい状況になりますし、県内に東からの湿った空気が入りやすい状況も続きそうです。
このあと、今の雨雲の様子見てみましても、県内には今日は発達した雨雲がどんどんどんどん東から入ってきやすくなっていて、県内に入って雨雲も発達しやすい傾向にもなっている状況です。

今夜以降の雨や風の予想を見ますと、風がどんどんどんどん東から吹き付ける影響で、特に今夜からあすの明け方くらいにかけて、県内山沿いを中心に発達した雨雲ができやすくなりまして、状況がこれからさらに一気に悪化する恐れもある状況です。

さらに、あすの日中以降も引き続き湿った空気が南東から吹き付ける影響で、山沿いを中心に雨の量が多くなりそうです。

既にこういったところほど雨が多くなっていて、地盤も緩んで土砂災害の危険度も上がっている状況の中で、これからさらにこうした形で雨雲が吹き付けて雨量多くなりますので、危険度が上がりやすくなる恐れがあります。
これから48時間で予想される雨の量をウェザーニューズが出しているものを見ますと、さらに多いところで400ミリくらい、宮崎市の1ヶ月分の雨の量を大きく超えるくらいの雨がさらに48時間で降るという恐れもある予想になっていまして、厳重な警戒が必要になります。

また、雨雲の様子を見ますと、今夜以降、こうした発達した雨雲がかかってきます。

こうした発達した雨雲の下では竜巻が発生することもありますので、雨が強まったときには、安全なところで過ごすようにしてください。