統一地方選の後半戦は、23日、投開票が行われ、各地で激戦となりました。
川南町と綾町、それに諸塚村の3つの町村長は、いずれも新人が初当選。このうち諸塚村はわずか6票差で勝敗が決しました。
新人と現職の一騎打ちとなった川南町長選挙は、元公民館長の東 高士 氏が、現職の日高昭彦氏に300票余りの差で競り勝ち、初当選を果たしました。
一夜明け、川南町役場では、24日、町選挙管理委員会の永田雄三委員長から東氏に当選証書が手渡されました。
(川南町長選挙に初当選 東 高士 氏)
「やっと念願が叶ったという一念と、重圧・責任感、そういうのをひしひしと感じております。」
川南町では町内2つの中学校を統合する計画があり、選挙戦では新しい校舎を建設するかの賛否が大きな争点に。
東氏は、建設に反対し、今は、町民の生活支援に力を入れるべきだと訴えていました。
(川南町長選挙に初当選 東 高士 氏)
「建築資材も高いのに、(新中学校を)わざわざ造る必要があるんだろうかと。それを子や孫に負債として背負わせる、それが果たして未来への投資なのかと。町民の福祉の向上が第1、町民ファーストでやっていきたい」
現職と新人2人による三つどもえの戦いとなった綾町長選挙は、新人で、前の町議会議員の松本俊二氏が町政の刷新を訴え、現職の籾田学氏に22票差で初当選を果たしました。
(綾町長選に初当選 松本俊二氏)
「町民の皆さんたちが過ごしやすい、住みやすい、そして、生き生きとこの綾町で生活ができる、そういうまちづくりをしたい。そして、綾町をもう一度光り輝く綾町にしていきたいと」
新人3人の争いとなった諸塚村長選挙は、前の副村長の藤崎猪一郎氏がわずか6票差で制しました。
(諸塚村長選で初当選 藤崎猪一郎氏)
「接戦になるとは思っていた、最初から。でも、そこで勝ち抜けた、わずかの差で。きめ細かく地域の課題を捉えて、時代が求める暮らしを作っていく、そのことでこの諸塚村、この地域に暮らすことの価値を高めることができる」
各選挙の投票率は、川南町が64.28%、綾町が71.27%、諸塚村が90.26%で、川南町は前回を上回りましたが、綾町と諸塚村はいずれも下回り、過去最低となっています。