宮崎県内各地で行われている町村長選挙と議会議員選挙は、終盤戦を迎えています。
このうち、52年ぶりに三つどもえの戦いとなった諸塚村長選挙に注目します。

立候補しているのは、届け出順に、いずれも無所属で、新人の藤崎猪一郎氏、甲斐光徳氏、矢房孝広氏の3人です。


諸塚村では、去年の台風被害からの復興や人口減少などの課題を抱える中、候補者は何を訴えているのでしょうか。

(新屋敷さつき記者)
「52年ぶりの三つ巴の戦いとなった諸塚村長選挙、選挙戦は日々激しさを増しています」

藤崎猪一郎氏

村の総務課長などを歴任し、去年12月まで副村長を務めた藤崎猪一郎氏。
去年の台風14号からの復旧・復興を最優先に、人口減少や後継者育成など課題解決を訴えています。


(藤崎猪一郎氏)
「村政全般にわたって新たな対策も加えながら着実に実行し、災害からの復旧復興を果たし、奇跡の村と言われるように、現場主義と実行力で新たな村づくりを進めていきたい」

さらに、地域の課題をきめ細く捉え、小さな村だからこその強みを生かした、魅力ある地域づくりを目指しています。

(藤崎猪一郎氏)
「自信と誇りを持った村づくりに取り組み、小さな村でもやれると、光輝くことが出来るということを示したいというふうに思っている」

甲斐光徳氏

村の職員を経て、村議を1期務めた甲斐光徳氏。
行政と議会の両方の経験を活かして、過疎対策を中心とした新たな村づくりを訴えています。


(甲斐光徳氏)
「若い人が住みたくなる、住み続けたくなるには、あらゆる環境の整備が必要だと思う。希望が持てる、あるいは住んでみたいというところが一番大事だと思うので、その辺りを重点的に今の中で私は考えていきたいと思っている」


また、基幹産業である林業の振興や、将来を見据えた村の体制づくりの必要性を掲げています。

(甲斐光徳氏)
「急激な変化に対応できる人材育成が急務だと思う。人材育成、人が一番大事と思う」

矢房孝広氏

民間企業を経て村の職員となり、企画課長などを歴任した矢房孝広氏。
村民総参加の村づくりを掲げ、企業と協力して地域の課題に取り組みながら次世代を担う人材育成を目指しています。


(矢房孝広氏)
「一番大事なのは、皆さんの気持ちというか、心の過疎化っていう言葉があるのですが、しっかり、次の未来を見据えられるかどうか、モチベーションをいかに作っていくかだと思うので、ぜひ、元気の出るような村づくりにしていきたい。夢を持てるような村づくりをしたいと思っている」


また、売れる地域資源ビジネスの推進や世界基準の森づくりで新しい村づくりの風を起こしたいと訴えています。

(矢房孝広氏)
「私、1人でできることは限られているが、皆さんのご協力、あるいは声をお届けいただければ、やれることはいっぱいあるのではないかと思っている」

村民は

52年ぶりの三つどもえの選挙戦に村民は・・・

(村民)
「(3人候補がいて)楽しみがいいですわ」
「やっぱ嬉しいですね、3人もおって」
「若い人向けの政策とかを中心にやってもらえる方がいいかなと思ってます」


村の将来を誰に託すのか。
熱を帯びる選挙戦は、22日、最終日を迎えます。

諸塚、川南、綾の3つの町村長選挙と12の市町村議会議員選挙は、23日に投票が行われます。

※MRTテレビ「Check!」4月21日(金)放送