優しい音色が魅力のオルゴール。
長年にわたってオルゴールづくりに携わっている男性が宮崎市にいます。
オルゴールにかける男性の思いを取材しました。

オルゴール館や輸入元にいくうちに「自分で作ったらいいんじゃない」

宮崎市でオルゴールの販売・制作を行っている「バイオベル」。

創業35年のこちらの会社で、日々、オルゴールに向き合っているのは、社長の岩満國吉さん(81歳)です。

オルゴールの調律をする岩満さん。

(岩満國吉さん)
「鍵盤と針の線が合っていないと、音ににごりが出るんですよ」

岩満さんがオルゴールに出会ったのは、東京で経営コンサルタント業に携わっていた、およそ36年前のことです。

(岩満國吉さん)
「色んなオルゴール館やいろんな輸入元にいくうちに、自分でつくったらいいんじゃないって思いだしたんです」

世界にないオルゴール「マイストラディバイオリン」

岩満さんが、制作したというオルゴールを見せてもらうことに・・・

(岩満さん)「これ、オルゴールなんですよ」
(記者)「これがですか?」
(岩満さん)「世界にないオルゴールでね」

その名も「マイストラディバイオリン」。
バイオリンやチェロなどの弦楽器の構造を、オルゴールに活用した画期的なものです。
この構造を取り入れることで、音の響きに深みが増すのだそうです。

また、このオルゴールにはこんな特徴も・・・

(岩満國吉さん)
「これ曲がチェンジできるので交換ができるそういうのを全部発明しました」

シリンダーを交換することで、複数の曲を聞くことができるんです。

また、素材にもこだわっていて、こちらは、樹齢およそ150年の飫肥杉を使っています。