今月9日に投開票が行われる宮崎県議会議員選挙の注目選挙区、宮崎市選挙区です。

宮崎市選挙区の立候補者です。定数12に対して、現職10人、新人6人、元職1人の合わせて17人が立候補しています。(届け出順)

12の議席をめぐる17人の激しい選挙戦の構図

県内最大の定数となる宮崎市選挙区、12の議席をめぐる17人の激しい選挙戦は、混戦模様となっています。

定数12の宮崎市選挙区。
前回4年前の県議選は13人での争いでしたが、今回は17人が立候補し、激しい選挙戦が展開されています。

現在5議席を持つ自民党は、4人の現職と2人の新人を擁立し、議席の上積みを目指しています。
立憲民主党は現職2人を擁立し、現在の2議席の維持を狙います。
公明党も同じく、現職2人を擁立、盤石の組織を背景に議席の維持を図ります。
そして、現在1議席の共産党は、現職1人が立候補しています。

こうしたなか、宮崎市選挙区に議席を持たない政党も議席獲得を狙っています。

延岡市選挙区で議席を持つ国民民主党は、宮崎市選挙区でも候補者を擁立。
さらに「全国政党」を目指す日本維新の会と、初の統一選に臨む参政党もそれぞれ候補者を擁立しています。

また、無所属は、現職、元職、新人、それぞれ1人ずつが立候補しています。

当落のカギは引退議員の票の行方

混戦模様となっている宮崎市選挙区。
当落を占うにあたってカギとなるのが、引退するベテラン議員が持っていた票の行方です。

(宮崎公立大学前学長 有馬晋作さん)
「通常は引退議員の場合は、暗黙の、もしくは正式と言いますか、後継者を決めてっていうのが普通ですが、今回、引退議員の方も多いですけど、その後継者というのが明確じゃないという人もいらっしゃいますので、そういう方は自民党だったら自民党系、野党でしたら野党系っていう方が票を引き継ぐかっていうことがポイントだと思います」

今後の国政を占う選挙に

また、今回の選挙がもたらす意味について専門家は・・・

(宮崎公立大学前学長 有馬晋作さん)
「おそらく、これほど各政党が地方議員を擁立したというのは初めてだと思いますので、今回の選挙、非常に読みにくいと思います。逆に今回の選挙が終わると、この宮崎市区とか宮崎県民の有権者が、いろんな政党が出て、どういう政党に、どれだけの票が流れたかということで、今後の国政を占う選挙になると思います」


17人の候補者が12のいすをかけて立候補している宮崎市選挙区。選挙戦が終盤戦を迎える中、候補者たちの戦いはさらに熱を帯びそうです。

※MRTテレビ「Check!」4月6日(木)放送分から