ロシアによるウクライナへの侵攻が始まって24日で1年となります。
これまでもMRTテレビ「Check!」で取材してきたウクライナから宮崎市に避難している家族は、長期化する避難生活の中、今、どのような思いで宮崎での生活を送っているのでしょうか。
友達や先生とのコミュニケーションが好き イェバァ・ボロキティナさん
(イェバァ・ボロキティナさん)
「私の名前はイェバァです。ウクライナから来ました。

宮崎市の中学校に通っている、イェバァ・ボロキティナさん、15歳。去年6月、現在も激戦が続くウクライナ第二の都市、ハルキウ州から宮崎市に家族5人で避難してきました。

学校に通い始めておよそ半年。翻訳機を通して話すクラスメイトとのコミュニケーションが好きだと話します。
(クラスメイト)
「仲が良くて楽しいです。ひと花添えられた感じで、とてもみんなが賑やかになった気がします」
(イェバァさんのクラス担任 瀬口佳織教諭)
「最初は不安で学校に来れるかなと思ったんですが、クラスの子たちがすごく優しくてとてもいい雰囲気でやってくれてるので安心してます」



イェバァさんは、中学2年生のクラスでみんなと同じ授業を受けることもありますが、それ以外は日本語の個別授業を受けています。
(嶋元徳子教諭)
「素直でとても努力家です。礼儀正しくて、いつも前向きに授業も受けてくれています。段々慣れてきて、ちょっとリラックスしてすごく彼女ジョークを言うことも多くなって、おちゃめな彼女が覗けるようになりました」

イェバァさんに学校について聞いてみると・・・
(イェバァさん)
「楽しいです。なによりも、友達や先生とコミュニケーションをとるのが好きです」
クリスマスプレゼントに欲しいもの「本当は家族に会いたい」
しかし、ウクライナのことは、片時も忘れません。
これは去年、学校の授業で、クリスマスプレゼントに欲しいものを、書いたものです。
「本当は家族に会いたいのですが、まだできない・・・みんなにすばらしいクリスマスがやってくることを願っています」


ウクライナにいる祖母などを想った文章がつづられていました。
(イェバァさん)
「私は、毎晩祖母と連絡を取り、時には友人や他の多くの親戚と連絡を取り合っています。(ウクライナで)今起きてることはことはよくないと思います。喜んで戻りたい」


「剣道は楽しい」弟・ラドミルくん
一方、こちらは宮崎市の小学校に通っているイェバァさんの弟、ラドミルくん(10歳)です。

(クラスメイト)
「(学校に)慣れてきているような感じがするから、ラドミルくんが楽しそうに生活してて、なんかいいなと思っています」
(ラドミルくん)
「日本が好き。学校、私、ここ好き」


ラドミルくんは、日本に来て、新しく始めたことがあります。それは剣道!去年11月から、週に2日、剣道教室に通っています。

ここには、ラドミルくんと同じ言語を話すキルギスからの留学生2人が通っています。
(キルギスからの留学生 ママトブさん)
「やっぱり日本語よりロシア語で喋ってるので、ラドミルくんも私も自由に会話できるので、いろいろ家族とか、学校どうですかとか、友達はできているのかっていろいろ話をして、ラドミルくんもうれしそうですね」


(記者)
「剣道は楽しいですか?」
(ラドミルくん)
「楽しいです」
