新型コロナの水際対策が各国で緩和され、企業の海外へ向けた販路拡大の動きが活発化しています。
このうち、宮崎県内の関係者が熱い視線を注いでいるのが台湾です。台湾進出を図る企業や自治体の取り組みを取材しました。
県産品の輸出拡大を目指し 知事が3年ぶりのトップセールスへ
(宮崎県 河野俊嗣知事)
「今後、台湾とさらなる促進に向けての意見交換をやってまいりたいと考えております」
今月末、3年ぶりに台湾へ訪問することを発表した河野知事。
現地では経済界の要人との交流などが予定されていて、県産品の輸出拡大を目指したトップセールスを展開することにしています。

(宮崎県 河野俊嗣知事)
「台湾には宮崎牛、きんかん、水産関係などの輸出が伸びているところであります。春節、まだ、新年の気分が残っている状況の中でしっかりと宮崎県の魅力というものをアピールすとともに、さらなるネットワークの強化というものに努めていきたい」
九州よりも多い2000万人以上のマーケットは非常に魅力的
九州からの距離が近く県内企業の取り引きも多い台湾。
都城市のみそ・しょうゆメーカーヤマエ食品工業は、2013年、初の輸出先として、香港とともに台湾を選びました。

(ヤマエ食品工業 江夏啓人専務)
「国内市場に営業をかけていても、少しずつマーケットが非常に小さくなってきているのを感じるんですね。台湾は九州よりも人口が多い、2000万人以上の人口があるマーケットというのは非常に魅力的ではあります」


当初は日本よりも厳しいとされる成分基準などクリアする課題も多かったという台湾への輸出。
しかし、10年がたった今では、17の商品を輸出するまでになりました。


台湾を皮切りに始まった海外輸出。
今ではアジア圏だけではなく、アメリカなど積極的に海外進出を進めています。
(ヤマエ食品工業 江夏啓人専務)
「私も将来的には台湾に営業マンを置いて、しっかり台湾で営業をかける、営業をかけた人が現地に商品を置いて商品を流していくということをしていく。やはり、お互いのバックボーンが見えるような行為をしていくことが大事と思う」

