長期間保存できる備蓄用のおにぎりを宮崎市の企業が県産米を使って製造しています。
この備蓄用のおにぎりが、このほど、優れた品質の防災グッズが選ばれる「防災グッズ大賞」の優秀賞を受賞しました。
先月の熊本地震の際にも、被災地支援で活用されるなど、県産の保存食が注目を集めています。
宮崎市清武町の「万福」が製造販売している備蓄用おにぎり。
災害防止研究所が主催する「防災グッズ大賞2026」の食品部門で、優秀賞を受賞しました。
(万福 大幡正敏社長)
「いろんなバリエーションを増やして、この賞をもらえたことで報われたと思う」
万福が製造するおにぎり、一見、ふつうのおにぎりですが、常温のまま備蓄ができ、袋からそのまま出してすぐに食べられるため、災害時に頼れる保存食なのです。
万福は、奈良県の企業が開発した技術を活用して、2年前からおにぎりの製造を開始。
備蓄用としてのおにぎりには食べる人を思いやったある仕掛けが…
(万福 大幡正敏社長)
「このおにぎりは上の方が空いている。これを押しつぶすことによってペースト状に出てくる。咀嚼が弱い高齢者や子どもはペースト状になるので、被災地ではつぶして食べてもらう」
保存料や防腐剤を使わず、5年間の長期保存が可能なこのおにぎり。
これまでに、宮崎市や西都市が備蓄用の食料として導入したほか、自衛隊の戦闘糧食にも採用されるなど、およそ75万個を販売しています。
(三浦功将記者:試食して)
「少し柔らかめのおにぎりの食感になっているが、中の方はお米の粒の感じがちゃんと立ってる。おうちで炊いたご飯をそのままおにぎりにした感覚にとても近いと思う。『保存食』としてよりも、『お食事』として味わえるおにぎりだと思う」
それもそのはず。宮崎市内7つの農家のコシヒカリを使用する県産米100%なんです。
味にもこだわる備蓄用おにぎり、
県外の企業が、今回の熊本地震の被災地支援に活用し、すでに5万個が送られています。
(スタッフ)
「災害が起きたときにこの商品があったと、少しでも多くの人に手に取ってもらって、安心が与えられればいいと思っている」
(万福 大幡正敏社長)
「南海トラフ(巨大地震)が、宮崎だったら言われいている中で、このおにぎりがお守り代わりになるので、『備えてあって良かった』と思ってもらえるとすごくやりがいがある」
海外からの問い合わせも増えているというこのおにぎり。
万福では将来的に、県外にも工場を建設し、全国に安定供給できる態勢を目指したいとしています。
このおにぎりは、インターネットや宮崎県内のスーパーなどで購入することができます。







