パリの駅での絶望と覚醒
リヨンからドイツへ向かう際、パリの駅で乗り換えが必要でしたが、誰も教えてくれません 。右も左もわからず立ち尽くし、「ここで倒れたら日本大使館の人が助けてくれるかな」とまで考え、人生初の「途方に暮れる」という感覚を味わいました 。
しかし、そのとき自分の中でスイッチが入りました。遠くで別の自分が「しっかりしろ。自分を頼るしかないんだ。甘えてんじゃねえよ!」と声をかけてきたんです 。私は「冷静になろう、大人ならどうする?」と考え、タクシーを止めました 。そのタクシーにはなぜか大きなドーベルマンが乗っていて、その圧に耐えながら別の駅まで運んでもらいました 。
その後、ドイツへ向かう列車の中でもトラブル続きでした 。親切そうだと思った車掌さんにチケットを見せたら、「なんでフランス語で話さないんだ!」といきなり怒鳴られたり、怪しい男につきまとわれて必死で逃げたり 。そうしたトラブルを積み重ねるうちに、だんだん肝が据わってきました 。
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