医師不足が続いている宮崎県の串間市民病院を巡り、新たな動きです。
病院側は、医師確保のため前の事業管理者だった江藤敏治前院長の復帰を要望する嘆願書を武田市長に提出しました。

串間市民病院は今年3月に医師3人が退職し、現在、非常勤も含め合わせて9人の医師がいるものの、後任を確保できない状態が続いています。

26日は、串間市民病院の高屋 剛副院長など4人が市役所を訪れ、医局一同による嘆願書を武田市長に提出。

嘆願書では、地域医療の安定化のため、今年3月まで事業管理者を務め、過去に医師確保の実績がある前院長の江藤敏治氏を事業管理者として復帰させることを要望しています。

(串間市民病院 高屋 剛 院長代行兼副院長)
「(現事業管理者は)医師を集めてくる能力はないことが明白です。そこが経営に直結してますので、今、そこさえ回復すれば、今よりかは少なくても経営は回復すると思います」

(串間市 武田浩一市長)
「病院、市役所以外にも、県、大学病院とも話しながら前に進めていく問題だと思ってます」

市は、病院の経営が厳しくなっているとして、病院に貸し付ける1億5000万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を開会中の12月議会に提出しています。