宮崎県内で、若い世代の大麻の所持などの摘発が相次いでいることを受け、学校での薬物乱用防止教室の開催が増加しています。

17日、日南市の飫肥中学校で行われた薬物乱用防止教室。
県警察本部の職員が講師を務め、若い世代の薬物乱用の背景に、身近な人からの誘いのほか、SNSで誤った知識を得ることがあると説明されました。

県警によりますと、県内では、今年9月末までに、大麻の所持や使用などの疑いで逮捕された19歳以下の若者は27人と、去年より大幅に増加。

こうした事態を受け、薬物乱用教室の依頼が増えていて、今年度は、9月末までに昨年度の同じ時期より16校多い76校で行われています。

(生徒)
「身近な人に誘われるということがわかったので、誘われても判断して断って、やらないと思った」
「違う世界の人たちの話だと感じていたので・・・もっと自分事として考えていきたい。」

(宮崎県警本部生活安全少年課 児玉明華さん)
「県内では、大麻などの薬物に関する事案が深刻になっている。生徒たちには、違法薬物の危険性と有害性、それから依存性について、薬物の本当の恐ろしさを知ってもらうように話した」

薬物乱用防止教室では、正しい知識を持ち勇気を持って断ることが重要と呼びかけられました。