最大クラスの津波が発生した場合に備え、宮崎県は沿岸部の10市町に「津波災害警戒区域」を指定しました。
これに伴い、県のホームページでは津波による水位をより分かりやすく示した「基準水位」が区域ごとに公表されています。
「津波災害警戒区域」は、最大クラスの津波が発生した場合に警戒避難体制を特に整備するべき区域のことで、県は宮崎市、延岡市、それに、日南市など10の市と町を指定しました。
これは、津波浸水想定区域と同じ範囲で、県はホームページで各地の「基準水位」を公表しています。
「基準水位」は10メートル四方ごとに表示されていて、津波浸水の深さに建物などへ津波が衝突した際の水位の上昇を反映させています。
こちらは、宮崎市のフェリー発着所の基準水位を示した地図です。
4メートル以上の数字が多く見られます。
このほか、「津波災害警戒区域」では、社会福祉施設や学校などに避難計画の公表や避難訓練の実施が義務付けられます。
県は「自宅や学校、それに勤務先の基準水位を確認し、避難経路を見直すきっかけにしてほしい」としています。