石破総理の後継を決める自民党総裁選は、4日、投開票が行われ、決選投票の結果、高市早苗氏が新しい総裁に選ばれました。
女性初の自民党総裁の誕生に宮崎県民や県選出国会議員の反応は。
自民党総裁選で、女性初の総裁に選ばれた高市早苗氏。
衆議院奈良2区選出の64歳で、総裁選は3度目の挑戦でした。
(自民党 高市早苗新総裁)
「私は今うれしいというよりも、本当にこれからが大変なことだと。皆さまと一緒に力を合わせてやらなければいけないことが山ほどある」
県内の党員票でも高市氏は最も多くの支持を集めました。
開票の結果、県内の党員票は、1位の高市氏が2643票、次いで小泉氏が2375票、林氏が2239票などとなりました。
今回の結果に、県民の反応は…
(80代)
「やっぱり暮らしよくなりたいね。今度女性がなった。どう変わるかしらね。ちょっと期待はしている」
(30代)
「女性初の総裁、自民党で、ということで、何か新しくやってくれるんじゃないかという期待感はあります」
期待の声が聞かれた一方、物価高対策などの社会課題の早期解決を要望する声も聞かれました。
(40代)
「子育て政策を充実していただけるとうれしい」
(40代)
「例えば、社会保障とかそのあたりの政策を勇気を出して考えていただきたい」(60代)
「物価が高騰しているので、その対策が早くとられるといいと思う」
また、県選出の自民党国会議員3人に高市氏に期待することを聞きました。
まず、1回目の投票と決選投票ともに小泉氏に投票した自民党県連会長の古川禎久衆院議員は。
(自民党宮崎県連会長 古川禎久衆院議員)
「今、最優先でやるべきは他党との連携です。当選された高市先生に、ぜひ他党との連携、そして、国会がきちんと動くように力を発揮していただきたい」
一方、江藤 拓 衆院議員は、1回目の投票で林氏、決選投票で高市氏に投票しました。
(自民党 江藤 拓 衆院議員)
「結党以来の長い歴史の中ではじめての女性の総裁となりました。我々所属国会議員一丸となって、その力となっていくことが必要だと思っています」
また、1回目の投票で林氏、決選投票で小泉氏に投票した松下新平参院議員は。
(自民党 松下新平参院議員)
「挙党態勢をしっかり作って、国民に寄り添ってない政治、それを猛省して、解党的な出直しをやっていきたい。しっかり国民の期待に応えていきたいと思います」
また、高市新総裁の誕生で、注目されるのが国民民主党との連立協議です。
(国民民主党 長友慎治衆院議員)
「国民民主党が公約として実現していきたいと思っているガソリン暫定税率の廃止や103万円の壁の引き上げ、これは財源を(確保)という話をずっとしていきているが、積極財政派である高市氏だからこそ実現してほしい」
一方、立憲民主党の渡辺 創 衆院議員は、総裁選期間も政治空白を作った責任を指摘しています。
(立憲民主党 渡辺 創 衆院議員)
「参議院選挙で国民の皆さんの意思が示されたあとに、この間の政治空白を作ったのは与党に責任があるので、1日も早く与党の責任者として国会を始める、機能させることを意識して人事等にも取り組んでほしい」
同じく立憲民主党の山内佳菜子参院議員は、与野党で活発な政策議論を行うことを求めています。
(立憲民主党 山内佳菜子参院議員)
「給付付き税額控除といった所得が厳しい皆さんを支えなければいけないという点などで一致している点もあるので、政党を越えて手を合わせなければいけない」
高市氏は今後行われる臨時国会で新たな総理に選出される見通しです。