宮崎県内で多く発生している林業の労災事故について、県によりますと、去年、県内では林業の労災事故で4人が死亡したほか、4日以上の休業が必要になったけが人は63人に上りました。
林業従事者の安全意識を高めようと、西都市でけが人を想定した救助訓練が行われました。
県が行った訓練には、西都市や高鍋町など7つの市町村の、林業従事者や自治体関係者などおよそ120人が参加しました。
訓練は、伐採作業中に樹木が作業員に直撃し、負傷者が出たと想定。
参加者はスマートフォンのGPS機能を使って現場の位置を伝えたほか、救急隊に引き継ぐまでの応急処置の方法を確認しました。
(参加者)
「ふだん不安に思っていることを学ぶことができたので、すごくよかったと思っている」
(宮崎県山村・木材振興課 河野浩生さん)
「林業経営者・林業従事者の皆さまに労働安全の意識の向上を図っていただきまして、現場における労働災害の防止につなげていただければと思っております」
先月30日には、日南市の山中で70代の男性が木材の伐採中、チェーンソーが足に当たり死亡する事故が発生しています。
県は、各地で訓練を行い、労働災害防止に努めたいとしています。