病気や事故などで脳に損傷を負うことで発症する高次脳機能障害の人の車の運転再開を支援しようと、作業療法士会と指定自動車学校協会が連携協定を結びました。
3日は宮崎市で締結式が行われ、指定自動車学校協会の中村壽秀会長と作業療法士会の津輪元修一会長が協定書を取り交わしました。
高次脳機能障害は病気や事故などで脳に損傷を負うことで発症し、注意力や記憶力に影響を与えるもので、車を運転するには免許センターの適性検査や運転技能の検査などを受ける必要があります。
今回の協定では、高次脳機能障害の人たちがこうした検査を受けられる体制の構築のほか、技能検定員や作業療法士を対象にした研修を行うことなどが盛り込まれています。
(藤元総合病院作業療法士 川内知草さん)
「今までどこに相談すればいいか分からなかった患者様が、指定教習所と病院の連携によって、スムーズに運転再開につながると思うので、そこに期待できると思います」
関係機関は、今後、サポート体制を県内全域で充実させていきたいとしています。